コンビネーション治療前歯のジルコニアによる審美・奥歯のインプラント・全顎矯正

コンビネーション治療
（前歯のジルコニアによる審美・奥歯のインプラント・全顎矯正）

36才女性で虫歯の治療を御希望で来院されましたが、詳しくお話を伺うと今回これを機にきちんと歯を治したいとのことでした。
相談した結果、前歯はジルコニアオールセラミックスで審美的に、奥歯はインプラント治療を行い噛めるようにし、さらに歯並びも矯正で改善し全顎治療で総合的に審美性、機能性を回復することにしました。

治療計画として

1. 歯がない部分は基本的にインプラントにより治療、虫歯のひどい所は抜歯と同時にインプラントの埋入を行いました。
   
   07.8.24　埋入時
   07.9.07
   07.12.03
2. 歯の位置異常の部位は矯正により修正
3. 前歯の歯肉のラインが乱れているので歯冠長延長術および矯正により調和を図りました。
   また、かぶせ物は、ジルコニアオールセラミックスにて治療を行いました。

   治療 内容	ジルコニア オールセラミック	自分の歯を土台として、セラミック製の被せ物（冠）をかぶせて見た目や咬合機能の回復をはかる治療方法。
   	インプラント	歯の無い場所、もしくは保存不可能な歯を抜歯した場所にチタン金属性の人工歯根を埋めいれ、それを土台にして人工の冠歯をかぶせて、見た目や咬合を回復する方法。
   	矯正治療	ブラケットとワイヤーによる装置で歯を理想的な位置に移動させ、咬み合わせや見た目を回復する治療
   自費診療		ジルコニアオールセラミッククラウン、インプラント、矯正治療は自費診療となり健康保険対象外です。
   治療費	オールセラミック	ジルコニクラウン：125,000円×4本＝500,000円（税別）
   	インプラント	425,000円×3本＝1,275,000円（税別）
   	矯正治療	700,000円（税別）
   治療期間		約2年
   主なリスク 副作用	オールセラミック	金属単体のクラウンより若干削る量が多い。 ごく稀に欠けたり壊れる可能性がある。 神経の処置（根管治療）や土台（コア）の処置が必要となることがある
   	インプラント	インプラントのリスク・副作用についてはこちら
   	矯正治療	成人矯正のリスク・副作用はこちら

治療の過程

ジルコニアオールセラミックスによる前歯の最終補綴。

右上はメタルボンドのブリッジにて対応。

左下は奥から２，３番目はインプラントにて対応、
右下の奥から２番目はインプラントにて対応。

今回の治療は、ジルコニアオールセラミックス、インプラント治療に矯正治療を絡めたことにより治療期間が２年ほどかかりましたが、結果的に患者さまには大変満足していただけたようでした。

例えば「一箇所だけの歯を短期間で治すこと」は治療期間も短くて済みますが、将来的な長い目で口腔内全体を見たとき、やはりドクター側の意見としては、口腔内全体を審美・咬み合わせ・虫歯・歯周病などトータルで回復・予防することが患者さんのためだと考えますし、歯科医師冥利に尽きます。
患者さんもそのことをご理解いただいて「全てをお任せしたい」と言っていただいたのは大変嬉しく思いますし、素晴らしい選択だったと思います。

「悪くなったら一箇所だけをその都度治す」という昔ながらの日本的な考え方ではなく「悪くなる前にお口全体を治療・予防の観点からトータルに診療する」という考え方が根付いていくことを願っています。

治療終了時においての満面の笑顔が大変印象深かったです。歯科医院に行くきっかけが中々見つからない、お口のことが心配、歯並び・変色が気になる、…などなど少しでもご自信の歯のことで疑問をお持ちの方はお気軽にご相談いただければと思います。

全顎治療（コンビネーション治療）について詳しくは当院にお気軽にご相談ください。